プロフィール

私は中国ドラマが好きです

何といっても、中国は歴史が古いのでいろんな時代やドラマが考えられます。

また、何億人の中から選ばれた俳優さんは、美男美女で演技力が高いです。

広大な土地を利用した豪華なセットを使いお金をかけて制作されているので見ごたえがあるからです

特に素晴らしいと思うのは、登場人物が自分の持っている全て才能やら美貌やら自分の実家の太さやら、と出会った人とのつながりなど全てを利用するだけ利用して総動員してたくましく生き抜いていくところです。

日本のドラマのように、ただ耐え忍んだり、控えめである事が美徳のようなドラマは少し嫌なのでこのあっけらかんとしたところが魅力に思います。

 

それに役者さんの演技が非常に上手で、歴史上の人物もその通りだったのではないかというような錯覚に陥ります。

最初はキャスティングがうまいからそうなのかと思っていたのですが、役者さんの演技がうまいので、役者さんがその求められている役柄にぴったり合わせてくるからではないかと思うようになりました。

その観点で言うと、「三国機密」の家柄と頭の良さを鼻にかけている楊修、王佐の才の荀彧は、自分の思っていた通りで、役者さんを見ただけで誰を演じているかわかるくらいでした。

三国機密といえば、私は歴史物に史実と異なることを入れるのはけしからんと思っていました。

しかし、「歴史には書いた人の作為がある」という言葉にハッとしました。同時に、「青年は歴史に名を刻むことを欲する」若者は歴史に自分の名前を刻もうと努力やら生命をかけているのに、その歴史は欺きだったとしたら・・なんと悲しくやりきれないことなのか、その残酷さに身が震えました。

 

中国の歴史は古いので、戦国時代の「ミーユエ」「コーラン伝」、漢時代の「かいゆう」、三国時代の「三国機密」、隋時代の「独孤伽羅」、唐時代の「麗王別姫」、宋時代の「大宋宮詞」「燕雲台」、明時代の「大明皇妃」、清時代の「宮廷の諍い女」から清・中華民国の「月に咲く花の如く」までその時の地理や歴史、社会、人々の考え方なども興味深く見る事ができます。

私が最初に面白いと思ったのは、「宮廷女官若儀」です。

このドラマを通じて歴史上有名な康熙帝の後継者争い九王奪嫡きゅうおうだっちゃく を知ることができました。

歴史物としても面白かったのですが、主人公が、お茶を研究して皇帝や皇族に差し上げて心を休めるようとしていたので、私も中国茶に興味を持つようになりました。

 

次に面白いと思ったのは、宮廷の諍い女です

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このドラマを通じて、中国語の歌詞とドラマの内容について考えるようになりました。

登場人物の性格や、状況にピッタリの詩や歌などがドラマ内に挿入されていてこれも素晴らしいと思いました。

歴史物語でありながら、その大筋を曲げずに、そこにいろんな女性像や男性像を作り上げて感動させるところは素晴らしいことだと思っています

その後清朝の後宮ものを見ました。

だんだんと宮廷のドロドロ劇に飽きてきました。

どんなに頑張っても、皇帝の権力には逆らうことができない。

その中で醜い争いをしてただ死んでいくしかないということに、今の時代に生まれてよかったと思うと、同時に閉塞感を感じました。

それで、北京の紫禁城に行ってきました。

実際行ってみて後宮が意外に狭く、こんな狭いところに一生閉じ込められていたのかと思いました。

狭いところに動物を閉じ込めていると、争いやら共食いが始まります。

これを人間でやっていたのかと思うと恐ろしさを感じました。

 

そんな後で、新鮮に感じたのは、ドラマ燕雲台です

舞台が遼なので、漢民族とは全く違う感覚の中で生きていて、女性が強く、夫亡き後はその軍隊を率いて戦っていくことに衝撃を受けました。

また今までは、中国史は王朝の攻防という感覚で見ていたのですが、漢民族と遊牧民族の対決という観点でみるきっかけになり、私の世界史観が変わりました。

そういえば、元や清は漢民族を北方遊牧民族が支配していた国だったんですね。

 

燕雲台が北方遊牧民族が主人公なら同時代の漢民族はどうであったのかと思い、北宋を扱ったドラマ「大宋宮詞」も見ました。

遼の蕭燕燕と宋の劉峨はほぼ同時代の女性で、二人とも政治的に優秀な人なのに、評価が違うことに驚きました。

中国における儒教の強さがよくわかりました 。

私は長安に行って、西安碑林博物館に行きました。

そこにはたくさんの石に刻まれた儒教の教えがありました。

圧倒的に重くて冷たくて、この石の壁に押しつぶされたたくさんの女性がいたのだと思いました。

あまり好きではありませんけれども、いろんな勉強にはなりました。

 

またドラマの影響で、お茶や料理にも興味を持つようになりました。

自分の持っているお金には限りがありますので、ふるさと納税を利用して、旅行先で食べたものや本で知ったものなどをお得に再現しようとしています。