さおりん
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嘉妃とその息子たち – 史実と創作、そして史料の裏に隠された真実 如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜
嘉妃の出自と生い立ち 嘉妃の実家はパオイ(包衣)です。 現代のドラマで描かれるような「朝鮮王朝からの貢女で、皇太子の恋人だった」 という設定は完全な創作です。 …
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垂裳(すいしょう):「何もしない」理想の皇帝の統治法
無為自然の政治思想 中国古代の政治思想の中で、最も興味深い概念の一つが「垂裳(すいしょう)」である。 これは文字通り「衣裳を垂らす」という意味だが、 その真意は…
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安慶緒の史実
歴史的文脈から見た安慶緒 安慶緒(?-759)は、唐の玄宗皇帝から慶緒(qingxu)の名を与えられた 元の名は、仁賢(renjian)、安史の乱の重要人物の一…
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『宮廷の諍い女』敬妃と端妃:一人の実在女性から生まれた二つのキャラクター
中国宮廷ドラマ『宮廷の諍い女』で印象的な脇役として登場する敬妃と端妃。 実は、この二人のキャラクターは同じ歴史上の人物をモデルとして創作されていることをご存知で…
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母の愛が生んだ悲劇 – ドラマ「宮廷の諍い女」曹貴人と史実の懋嫔を比較する
中国宮廷ドラマの傑作「宮廷の諍い女」に登場する曹貴人は、 多くの視聴者に強烈な印象を残したキャラクターです。 彼女の物語は、史実の雍正帝の妃である懋嫔(ぼうひん…
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愉贵妃(海常在):清朝後宮で最も長寿を全うした「佛系天花板」の妃
はじめに 中国宮廷ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」で、如懿の最後まで変わらぬ友人として描かれた海貴人。 歴史上では愉贵妃として知られる彼女は、乾隆帝の…
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絶対君主制の犠牲となった母と息子 – 雍正帝斉妃の悲劇
ドラマ「宮廷の諍い女」では、斉妃とその子第3皇子は頭が悪かったと描かれていますが、 史実を調べてみると、そうではないようです。 清朝雍正年間、一人の妃が味わった…
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知られざる美術館名の深い意味:静嘉堂文庫美術館の「静嘉」に込められた岩崎家の文化継承への想い
美術館を訪れる時、その名前の由来について考えたことはありますか? 東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館の「静嘉堂」という名前には、 実は中国古典文学に根ざした深遠…
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上野東京博物館見学の疲れを癒す空間がない?TOHAKU茶館で文化的な休憩を
東京国立博物館鑑賞後の完璧な休憩場所 上野東京国立博物館を訪れた後、 もう少しゆっくりと文化的な雰囲気を味わいながら休憩したい」と感じたことはありませんか? 一…
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天智天皇の諡号に隠された意味 – 壬申の乱は王朝交代だったのか
はじめに 天智天皇という名前は、実は死後に壬申の乱の勝者である天武天皇によって贈られた諡(おくりな)です。 この諡号には、単なる敬称以上の深い意味が込められてい…
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春日大社大鎧展に行く 赤糸威大鎧(竹虎雀飾り)は源義経奉納?足利義満奉納?
国宝赤糸威大鎧(竹虎雀飾り) 春日大社大鎧展で西の横綱、国宝赤糸威大鎧(竹虎雀飾り) 春日大社所像 は14世紀源義経奉納とホームページにかいてあります 竹虎雀と…
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春日大社大鎧展に行く 国宝赤糸威鎧は、長慶天皇のものか
大鎧展の東西の横綱 春日大社大鎧展に、国宝東西の横綱が出品されているといわれています。 西の横綱は、源義経が奉納した国宝赤糸威大鎧(竹虎雀飾り) 東の横綱は、国…