瓔珞第1話
清の第六代皇帝・乾隆(けんりゅう)帝の治世。
ある日、紫禁城で新たな妃嬪を迎えるための秀女選抜が行われていました
そんな中、新米女官の吉祥(きっしょう)は誤って令嬢の衣に水をかけてしまいました。
怒った令嬢は、謝る吉祥を足で踏み付けにします。
同じく新米女官の魏瓔珞(ぎえいらく)は、令嬢に皇帝に気に入られるための方策を与えて許してもらいます。
しかし、これは令嬢を陥れるための策略でした
令嬢を陥れるための策略
吉祥を踏み付けにしている令嬢の足を触った瓔珞は、令嬢が満州族には禁じられていた纒足をしていたことに気づきます。
そこで、令嬢の靴底に蓮の彫り物があったことから、そこに紅白粉を入れて、歩くたびに蓮の花が地面に咲くようにすれば、「金蓮歩」と呼ばれ、皇帝はうっとりすると教えます。
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金蓮歩とは
南朝斉の「潘妃」は細い足と引き締まった足首と小さな纒足をした女性でした。
美しく、淫乱な魅力に満ちた女性が纒足のためゆらゆらとした足取りで歩く様は皇帝を喜ばせました。
皇帝は蓮の花をかたどった金箔を床に敷き、潘妃にその上を歩くように命じました。
潘妃がその上を歩くと一歩一歩、金色の蓮の花が咲いていく
潘妃の弓形になった曲線美の美しい足、かわいい小さな足先が強調され愛おしく皇帝は狂喜しました。
乾隆帝はどう思ったか
令嬢の床の蓮の花は彼の興味を引きました。
そして尋ねたところ、「金蓮歩」の話を聞いて彼は激怒しました。
潘妃を寵愛した皇帝は、愚鈍で悪名高かった皇帝だったからです。
そして、宮中の女性に纒足を禁じていたのにもかかわらず、令嬢が纒足をしていたことにもっと激怒しました。
纒足したおぼつかない足取りで皇帝を誘惑しようとは、後宮の権威にも関わるからです。
令嬢とその一族は罰せられました。