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王翰wáng hàn(おうかん) 凉州词 解説、意訳とピンイン

王翰 凉州词

葡萄美酒夜光杯琵琶马上

pú táo měi jiǔ yè guāng bēi , yù yǐn pí pá mǎ shàng cuī 。

醉卧沙场莫笑,古来征战几人回。

zuì wò shā chǎng jūn mò xiào , gǔ lái zhēng zhàn rén huí 。

秦中花鸟已应塞外风沙犹自寒。

qín zhōng huā niǎo yǐ yīng lán , sài wài fēng shā yóu zì hán 。

夜听胡笳折杨柳教人意气长安

yè tīng hú jiā zhé yáng liǔ , jiāo rén yì qì yì cháng ān 。

凉州(りょうしゅう)とは

梁州(りょうしゅう)は、現在の中国甘粛省武威市に相当します。

武威市は甘粛省の中部に位置し、河西回廊の要衝として歴史的に重要な役割を果たしてきました。

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漢・唐の時代、梁州は長安に次ぐ中国西北地方最大の古都でした。

古代の中央平原と西域の経済・文化交流の拠点であり、シルクロード西部の主要な峠でした。

中国と外国の商人の都であり、かつては中国北部の仏教の中心地でもありました。

梁州の人気がこの歌の人気にもなりました。

 

梁州詞の特徴

涼州は辺境の重要拠点で東西交易の中継地だったため、
異文化との接触による異国情緒と戦地での感慨、緊張感を題材とし、
その中で故郷を思う心情が詠まれました
特に王翰の梁州詞は、明の王世珍によって唐代七詩の巻頭作として推挙され有名です

王翰の梁州詞の言葉解説

​葡萄美酒夜光杯​
    • ​葡萄美酒​pú táo měi jiǔ ​鮮やかな色と甘い味わいのワイン
    • ​夜光杯​yè guāng bēi ​伝説によると、周の武王の時代、西胡は白玉を使って酒杯を作り、武王に献上した。白玉で作られた盃は、光を照らすことができたそうである。(海十大陸記)ここでは豪華で精巧な盃を指し 、盃の素晴らしさを表現するために使われている。
  1. ​欲饮琵琶马上催​
    • ​琵琶​:弦楽器の1種で、ここでは琵琶を演奏するときの楽音
    • ​马上催​:西域の胡人の間では、琵琶はもともと馬に乗って演奏するものだった。陽気な宴の情景を表現する
    • 欲: 将要 すぐに催促する:一刻も早くワインを飲むように催促する意味、また、戦争が急を要している、これから戦争に行くという意味もある。
    • ​醉卧沙场君莫笑​
      • ​沙场​:平らな砂地のこと、古くは戦場を指す。戦場、砂漠
      • この砂原に酔って倒れても笑わないでください。
      • 君、人の尊称。
      • ​古来征战几人回​
        • ​几人回​:何人の人が生きて帰れるか

王翰の梁州詞の意訳

まるで突然カーテンを開けるかのように、人々の目の前に、色とりどりの、まばゆいばかりの、盛大な宴の香りに溢れたワインが映し出される

掻き鳴らされる琵琶の音色が緊迫した熱狂的な雰囲気を掻き立て、葡萄酒をあおるように誘う

たとえこの砂地で倒れようとも、今日は酔わなければならない。

笑わないでくれたまえ、戦場から帰ってきた人は何人いるというのだ

王翰の梁州詞の後半意訳

 私の故郷(陝西省中部の平原)では、花が過ぎ、枝葉が繁り、果実が育ち、鳥たちが香りのよい巣を作り、餌を与え、雛を育てるために奔走している頃であろう。 しかし、ここは、風はまだ吹き続け、砂埃は空一面に舞い、寒く厳しい。

兵士たちは夜、荒涼とした胡の曲(笛のような楽器)を聴き、長安の美しさを思い出す

 

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