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夜書所見 (宮廷女官若曦が現世に戻れない嘆きを宋詩に込めた)の解説

夜書所見

萧萧梧叶送寒声

xiāo xiāo wú sòng hán shēng

江上秋风动客情

jiāng shàng qiū fēng dòng kè qíng

知有儿童挑促织,

zhī yǒu ér tóng tiǎo cù zhī

夜深篱落一灯明。

yè shēn lí luò yī dēng míng 

夜書所見の意訳

萧萧と秋風が梧桐の葉を吹く。

川面を渡る凍るような秋風が私の故郷を思う気持ちをかき立てる。

ふと外を見ると垣根にあかりが見える

子供達がコオロギを捕まえようと飛び回っている

夜書所見の解説

この詩は、詩人が異国の地に住み、静かな夜に秋を感じ、旅の悲しみと深いホームシックを表現しています。

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草木は枯れ、花は朽ち、川の秋風は冷たく、桐の葉は冷たく凍えている

詩は最初秋の夜の静寂をイメージさせます。

そして「送」という言葉で秋の静寂の中の動きを示し、「冷たい音」へと導びきます。

視覚から聴覚、そして触覚にまで訴えかけています。

梧桐の葉が揺れて落ちる音には、骨まで凍りつくような冷たさが含まれています。

殺伐とした冷たい情景と凍えるような音が聞こえ読者も冷たさを感じます。

月は寒く、風は川から昇ります。川から吹く秋風の突風が、作者の孤独な感情をかきたてます。

作者の心は悲しみに打たれ、眠れない。

そこで彼は、心につきまとう悲しみを振り払おうと外に目をやります。

そこに見たものは生垣に揺らめく灯り。

子供たちがコオロギを捕まえようとはしゃいでいる。

このような屈託のない子供たちの振る舞いが、また詩人の悲哀とのコントラストを形成し、さらに深い孤独感を詩に与えています。

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