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曹操10勝袁紹10敗 三国志 Secret of Three Kingdoms 郭嘉の中国語を意訳、解説してみた 

郭嘉、許都に現れる

献帝は、郭嘉に荀彧と共に師となって講義をしてほしいと依頼しました。

官渡の戦いを前にして、曹操の方が袁紹よりも圧倒的に兵力が少なくて不利だと思われていましたが、

郭嘉は数に勝る袁紹に対して曹軍が勝利する理由として10の点を挙げました。

曹操10勝袁紹10敗

中国語で郭嘉が読むととてもリズムがあります。

1から4までは、dào, yì,zhì,dùと4声が続きます。4声は力強く響きます。

5から9までは,móu、dé、rén、、míng、,wén、と2声が続きます。

最後はwǔと3声で締めています。

内容もさることながら、日本語だと順番がぐちゃぐちゃになりそうですが、音の響きも計算しているところはさすがですね。

 

道胜一dào shèng 道理に勝る

道とは、「はじめに道ありき」でのふみおこなうべきみちを指します

賢者は道を理解します。時には、今見えている状態から変化もあるやもしれません。それから対策をたて外れないようにします。

郭嘉は「天命は我らにあり」と言っています。

 

义胜二  shèng èr  大義に勝る

义とは、礼儀作法がよく威厳を示している、人格に徳の基本を持ち、倫理・道徳的に正しいふるまいをしていることです。

ここでは、曹操は礼儀を尽くして献帝を擁しているから道徳的に正しいと言っています。

 

治胜三zhì shèngsān 治世に勝る

治とは、家庭を治める、国を治める、治めるにあたって管理や分配がきちんとしていることです。

曹操は、良い統治をしている。すなわち取り締りをしっかりして、不正がなく、国庫の管理や分配も決められた通りにして、治安も保たれているということです。

 

度胜四 shèng 度量に勝る

度とは、意図する、計算する  心の広さ、器の大きさ。法律、規範の意味があります。

袁紹は、疑り深くて、他者を信用する事ができません。その結果身内ばかり取り立てられ、身内でない有用な人材は登用されません。それが結果的に袁紹軍の弱さにつながります。

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谋胜五móu shèng アイデアに勝る

谋とは、アイデア、計画、戦略を思いつくことです。

袁紹は、柔軟にアイデアを考え出す事ができません。さらに策謀しても決断力がないので実行に移す事ができません。結果的にチャンスを逃します。

 

德胜六shèng liù 信念に勝る

徳とは、気持ち.信念.の意味です。

曹操は信念が強いから、彼の信念に沿った能力のあるものに出自に関係なく惜しみなく恩賞を与えます。

袁紹は気持ちが弱いから、彼の元には、彼の名門としての名声や親の七光で集まってくる人が集まる。

袁紹は強い信念がないから、上辺だけのへつらう人間ばかりが集まって安心している。

 

仁胜七rén shèng 仁愛に勝る

仁とは、いつくしみの心

袁紹は目の前の人のみ思いやるけれど、目に入らない人のことは全く考えていない。

曹操は目先ではなく大仁を考えている。すなわち、司令官として作戦の過ちで兵を死なせない。行政官としていかに戦火から人民を守り、飢えさせないか。を考えている。

明胜八míng shèng 明知に勝る

明とは、道理を見分ける力、明確にする力

袁紹は見分ける力がないから、派閥争いが酷い

曹操は、ルールを明確にしている。だから派閥争いがなく、組織として一枚岩になれる

 

文胜九wén shèng jiǔ 才能に勝る

文とは文才、才能の事

袁紹はトップとしての才能がない。だから判断がブレる。部下にとっては、トップが迷われるのが一番の迷惑なはず。

曹操の判断は一貫してブレない。だから部下も安心してついていける

武胜十shèng shí 兵法に勝る

武とは、兵法の事

袁紹は、兵法に疎く、武力軍事の要点を知らない

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