曹操、荀彧に対し 「白頭如新」 『史記』
伏寿は荀彧に先帝の血文字の詔を見せて、事の真相を打ち明けました。
荀彧はすべてを知って先帝の屈辱と楊平たちの苦悩を理解しました。
ところが、曹丕は、荀彧が陛下と二人で会っていることを曹操に報告し、荀彧は油断大敵だと忠告しました。
曹操は信じていた荀彧が漢王朝側の偽りの天子に味方したのかと憤りました。
曹操は荀彧に対し「白頭如新」bái tóu rú xīnといいます。
白髪頭になるまで長く交際しても、新しく知り合ったかのように心を許し合えず、相手の心がわからない
荀彧は「道不同 不相为谋」『論語』
荀彧は報告書を起草していましたが、筆が進まず木簡に墨を落としていました。
伏完の反乱を知っていましたが、荀彧は曹操に告げ口するような人柄ではありませんでした。
しかし、猜疑心に捕らわれた曹操には、漢王朝側に寝返った裏切り者と思われてしまいました。
曹操と荀彧の間には埋められない溝ができてしまいました。
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かつて同じ志を追い求めていた頃から時が経ちました。
荀彧はもはや曹操の志にはついていけず、自分が何を書くべきか、何をするべきかもわからなくなりました。
「道不同 不相为谋」dào bù tóng bù xiāng wéimóuとは、
道が同じでないと、どうしても意見が異なることとなり、いっしょに何かを計画していくことができないという意味
もう、一緒にはやっていけないから身をひく(自殺して消える)ことになったのでした。
道不同 不相为谋
道 同じからざれば 相 為に謀らず
今日之曹公 早就不再需要 当初的文若了
今の曹様には、あの頃の文若(荀彧の幼名)は不要なのですね
今当远别
これでお別れです
阿瞒 珍重
阿瞒 (曹操の幼名)お体を大切に