2023年
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燕雲台41話 耶律賢の遺言『大学之道、在明明徳、在親民、在止於至善』の意味とは
耶律賢は死期の迫った床から長男を呼び、将来明君になるために次の言葉を胸に刻めといい残します。 大学之道、在明明徳、在親民、在止於至善。 dà xué zhī d…
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大宋宮詞32話 格物致知:皇帝が求めた深い理解
未来の皇帝に必要な学問とは何か 歴史の一場面 大宋宮詞32話では、子供のいない宋の真宗皇帝・趙恒は、冀王・元份の息子たちの様子を見に行った。 そこで三男が『大学…
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下関 料亭春帆楼 日清講和記念館で出会った李鴻章の書に感慨に耽じた
なぜ下関で講和条約が結ばれたのか 下関が講和会議の地に選ばれたのは、日本の軍事力を誇示できる最適な場所であったからだそうです。日本の近代軍船が狭い海峡を通過する…
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川島芳子と旧制松本高女:清朝のお姫様の通学と退学の謎、そして肅親王善耆の詩
川島芳子の通った旧制松本高女 川島芳子は、 川島家のあった長野県松本市浅間温泉から旧制松本高女、現在の蟻ヶ崎高校に馬に乗って通っていました。 松本市民は、さすが…
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黄帝の子孫は宋皇帝か、遼皇帝か? 大宋宮詞31話
血統の正統性を巡る政治的駆け引き 中国史上、皇帝の正統性を示す最も重要な要素の一つが、 伝説の皇帝「黄帝」の血を受け継いでいるかどうかである。 今回は、宋と遼の…
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川島芳子の墓のそばにある肅忠親王善耆の書 ここで故人を偲んでください
肅親王 鉄帽子王とは 初代肅親王は、清朝2代皇帝ホンタイジとウラナラ氏との間の長子になります。 清朝建国に際して。殊勲を立てたヌルハチ一族の8人は、最高の皇族と…
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大宋宮詞31話 冀王・元フンが王維の雪渓図を模写する深い理由
中国ドラマ『大宋宮詞』の30-31話で描かれる、冀王・元フンによる王維の雪渓図模写のエピソードは、単なる絵画の練習ではなく、政治的な生存戦略としての深い意味を持…
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詩経 我に投ずるに桃を以てすればこれに報ゆるに季を以てす ドラマ大宋宮詞30話
黄帝(軒轅(けんえん)帝)とは 漢族最初の統一国家を建設したと伝える伝説の王。 前漢の『史記 』は黄帝を五帝の第一とし,彼から中国史を記述しはじめている。 養…
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川島芳子の墓参りに行ったら、川島浪速とともに合葬されていた。そばに肅親王善耆の書があった
川島芳子の墓はどこにあるのか 川島芳子の墓は、長野県松本市正麟寺にあります。 川島浪速の墓に合葬される形です。 2023年、3月「川島芳子を偲ぶ会」のメンバーに…
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川島芳子の姪で、川島の養女となった愛新覚羅廉lü 日本名川島廉子の生涯の本「望郷」
川島廉子さんの生涯 肅親王家の王女として生まれ、川島家の養女になって満洲国国防婦人会で活躍したが、敗戦で満洲国は崩れ去り、財産没収、国民党支配下で生活の貧しさを…
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桐葉封弟の故事に込められた兄弟愛と信頼の物語 大宋宮詞 26話
はじめに 中国古典には、権力者の言葉の重みと信頼関係の大切さを説いた深い教訓が数多く残されています。 大宋宮詞 26話 では、「桐葉封弟(とうようほうてい)」と…
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噂に対処する智慧:劉娥が示した「治水」の教え ドラマ大宋宮詞 27話
宮中に流れた悪意ある噂 大宋宮詞 27話では、宮中の宴で起きた事件が、一人の女性の運命を左右しようとしていました。 禁忌とされる山猫が宴に現れ、貴妃が怪我を負っ…