瑛貴人に出会った第3皇子は李白の詩《清平調詞》を詠む
名花傾國兩相歡,
míng huā qīng guó liǎng xiāng huān ,
国を傾けるほどの美女(楊貴妃のこと)が牡丹の花と戯れている
常得君王帶笑看。
cháng dé jūn wáng dài xiào kàn 。
君主(玄宗皇帝)はそれを微笑みながら見ている
解釋春風無限恨,
jiě shì chūn fēng wú xiàn hèn ,
君主の限りない憂いは春風が吹いたように晴れていく
沉香亭北倚闌干。
chén xiāng tíng běi yǐ lán gān。
広告
沈香の亭の手すりに寄りかかりながら。
第3皇子の心境
この詩は、当時の第3皇子の心境を表しています。
父である雍正帝からは、頭が悪い、しっかり勉強しろと叱られます。
皇后(継母)からも、「愚かな鳥は、他人よりも努力して学ばないと先に飛べません」
と休む間もなく、勉強に追い立てられています。
そして、継母は自分の一族の力をさらに強くするために、皇子である彼に縁談を持ってきます。
が、その女性たちは、皆高慢で、幼い妹が衣服を触っただけで、怒ります。
彼は、穏やかで、自分を理解してくれる優しい女性を求めています。
詩のように美しくて、憂いを吹き払ってくれるような。
同時に瑛貴人の運命を暗示している
詩でうたわれた楊貴妃は、安史の乱で、首を吊りました。
瑛貴人も、第3皇子を唆したとされ、首をつるための白絹を賜りました。