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瓔珞に出てきた洛神は曹植の詩「洛神赋」からきている

皇帝をとどめる洛神の舞

瓔珞は舒貴人から貴重な夜伽(よとぎ)の機会を奪うことを画策します。

皇后に洛神(らくしん)の衣装を着けて舞をさせ、乾隆帝を長春宮にとどまらせ、舒貴人に待ちぼうけを食わせます。

乾隆帝をとどまらせる洛神の舞とはどのようなものであったのでしょう。

洛神赋とは

洛神赋は、曹操の息子である曹植が書きました。
作者の洛神へのの憧れと愛を描きました。
人と神との道の違いから結ばれることはなく、
作者は悲しみを抱くことになります。
一説にはこの洛神は曹丕の妻とも言われています。
曹丕の妻、甄宓の美しさに恋焦がれながらも、
兄の妻であるために結ばれることは許されず
悲しみにくれる自分を描いたのだろうと言われています。

洛神の様子

容颜如玉 róng yán rú yù 玉のような美しい顔

身姿如松 shēn zī rú sōng 松のようにたよやかな姿

翩若惊鸿 piān ruò jīng hóng 雁の羽のように軽やか

婉若游龙 wǎn ruò yóu lóng 漂う竜のように優雅

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洛神赋による洛神の描写詳しく

その姿かたちは、不意に飛びたつ雁のように軽やかで、天翔る竜のようにたおやか。

秋の菊よりも明るく輝き、春の松よりも豊かに華やぐ。

うす雲が月にかかるようにおぼろで、風に舞い上げられた雪のよう

その白く耀く様は、太陽が朝もやの間から昇って来たかのよう

蓮の花が緑の波間から現われるよう

彫刻のような美しい肩

白絹を束ねたような細い腰、

長くほっそり伸びたうなじ、

その真白な肌は目映いばかり。

豊かな髷はうず高く、長い眉は細く弧を描く。

朱い唇は外に輝き、白い歯は内に鮮やか。

明るい瞳はなまめかしく揺らめき、笑くぽが頬にくっきり浮かぶ。

流し目すれば、強烈な光を生じ、玉のような顔は艶やかさを増し、唇はもの言いたげ、

たぐい稀な艶やかさ、立居振舞いはもの静かでしなやか

きらきらひかる薄絹を身にまとい、美しく彫刻きれた宝玉の耳飾り

頭上には黄金や翡翠の髪飾り、

体には真珠を連ねた飾りがまばゆい光を放つ。

足には美しい刺繍のある履物をはき、透き通る絹のもすそを引きつつ、ゆるやかに山の一隅を歩んでいく。

やがて突然、身も軽やかに遊びたわむれる。

軽やかな体を伸ばして、鶴のように爪先立ちまるで今にも飛びたとうとしてみたり

左に色どりある旗に寄り添ったかと思えば、右に竿の旗に身を隠す。

白い腕が露わになる

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