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ミーユエ10・11話 合従連衡 張儀による合従崩し 魏と楚の仲をさく

 「合従」とは、中国,戦国時代に,蘇秦(そしん)が唱えた,秦(しん)に対抗するための攻守同盟のことです。韓・魏(ぎ)・趙(ちよう)・燕(えん)(そ)・斉(せい)の六国を南北に連合して秦に当たらせた政策です。

当然これには、秦が崩しにかかります。

魏美人、楚王の寵愛を受ける

六国の同盟の一環として、魏と楚の連盟のあかしとして、 魏の公主が楚王に献上されました。

楚王は美しい魏美人に夢中になりすぎてしまいました。

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南后(今までの楚王の寵姫)は激怒し、心身ともに不調に陥いってしまいます。

そこに張儀が現れ、解決策を伝授します。

嫉妬に狂った南后の謀

まず南后は、張儀に教えられた通り魏美人に接近し、親切にして仲良くします。

魏美人の信頼を得た南后は、魏美人に言います。

「なんて美しい方でしょう。ただ一つ鼻が少し曲がっていることを除いては」。

信じ込んでしまった魏美人に、「楚王の前では扇や袖を使った媚態で鼻を隠すように」と教えます。

魏美人は南后に教えられた通り鼻を隠して楚王に仕えました。

そこで南后は、魏美人は楚王の体臭を嫌って鼻を隠しているのだと楚王にささやきます。

楚王、魏美人を鼻そぎの刑に

南后の妄言を信じた楚王は、怒り狂って魏美人を鼻そぎの刑に処しました。

魏美人はあまりのことに、自殺してしまいました。

その件で魏と楚の関係は悪化してしまいました。

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