PRIVET DRIVE
ハリーポッタースタジオは大人も行っても面白いところです。
PRIVET DRIVEというハリーのペチュニアおばさんの家が再現されています。
その家はロンドン郊外の、似たような小さい家が密集した区域にあると設定されています。
セミデタッチドという2軒が繋がった長屋みたいなところで、うさぎ小屋のような小さな家です。
もうこの時点ですでに、彼女は中流階級のそれも下の方だとわかります。
ペチュニアおばさんの上流志向
それなのに、そこに、ペチュニアおばさんは目一杯頑張って上流階級を真似しようとしています。
苦心して上流階級の家はそうなっているのではないかと考えた調度品で飾り立てています。
マントルピース、壁紙、シャンデリア、ティーセット、増築したであろうサンルーム
こんなに狭い家なのにと思うのですが、それなりにソファも入れてあります。
広告
ところが残念なことに、頑張れば頑張るほど、恐ろしく趣味が悪いことになってしまっています。
ハリーポッタースタジオで見た注意書きには「ロンドン中を探してこれ以上はないという悪趣味なソファをやっと見つけて買って、ペチュニアおばさんの家のセットに使った」と書かれていました。
ペチュニアおばさんのケーキ
また、「ハリーポッター」では、旦那様の上司を家に呼んで、張り切ったペチュニアおばさんが精一杯ケーキを焼いてもてなそうとする場面が出てきます。
ところが、そのケーキのデコレーションがこれまた悪趣味で、
ハリーポッタースタジオ内のカフェで「ペチュニアおばさんのケーキ」と笑い物にされながら提供されています。
作者の中流階級への批判
作者は子供向きの本を書いたのかもしれませんが、そこに彼女が感じた、イギリス中流階級の女性が上流階級の真似をしようとしている「エセ」の滑稽さをよく表しています。