女は政治に口を出してはならぬ
大宋宮詞42話では、江南(こうなん)の干魃(ばつ)について話し合いが行われていました。
なかなか良い案が出なかったのですが、劉娥は臣下の前で、占城稲(せんじょうとう)という稲を紹介し飢餓の解決策を示しました。
しかし、寇準(こうじゅん)は后妃が政治に口出ししてはならぬと激しく反発し、皇帝に書経の言葉と、歴史の例を挙げて皇帝に反論します。
同時代には遼では蕭燕々が皇帝の摂政を勤めたり、幼帝を補佐して、政治に戦争に大活躍していたのですが、宋は違ったようです。
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書経
牝雞無晨。牝雞之晨、惟家之索。
pìn jī wú chén 。 pìn jī zhī chén 、 wéi jiā zhī suǒ 。
めんどりが時を告げる。女が勢力を振るうことの喩え。家や国が滅びる
牝鶏ひんけいは晨する無し。牝鶏の晨するは、惟れ家の索くるなり
歴史の例
夏王朝の滅亡:夏桀が妹喜という女性に夢中になって国を滅ぼす
殷王朝の滅亡:紂王が妲己という女性に夢中になって国を滅ぼす
漢王朝:呂后による皇室の混乱
漢王朝:王政君が王莽を引き立てたため、前漢が滅ぶ
唐王朝:則天武后による皇位簒奪