コーラン伝では、秦と趙の戦争が描かれています。
どちらも強い兵力を持っています。当時はどっちが勝つのかわかりませんでした。
そこで韓と燕は秦と密約を結びました。
韓は滅ぼされないかわりに秦軍に趙と戦争するための補給路を通してあげることにしました。
戦いの場は咸陽から遠く離れて、秦にしてみると、兵の食糧輸送が大変だったのです。
燕が秦と密約を結んだのは、趙が秦との戦争で弱ってきたら、兵を出して趙と燕の国境の土地を奪うつもりだったからです。
魏と楚は秦が趙との戦争の様子を見て、趙に援軍を派遣するつもです。
趙が勝てば、魏は秦に土地を奪われた恨みあり。国土を奪還したいと思ってます。
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楚は秦と国境を接しているし、あわよくば秦に取られた土地を取り返したいと思っています。
韓は上党の土地を趙に献上したことで、趙と秦が戦争になってしまい、趙の王が怒っていることを知り、趙の機嫌をとるため、貢物と王女を献上しました。
韓は小国ですので、秦が勝っても、趙が勝ってもいいようにしなくてはなりません。もし、趙が勝ちそうになったら、秦への補給路を遮断して、魏と楚が趙に援軍を送ったら、魏趙楚連合軍につくつもりです。
かといって、強大な秦と趙が仲良しになっても困ります。そうすれば、韓に牙が向けられるからです。二つの強国が戦争しながら互いに消耗して弱っていくのが狙いでもあります。