さおりん
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「和氏の璧」から学ぶ真価と人材の価値 ミーユエ37話
璧(へき)とは何か 璧とは、形状が円盤状で、中心に円孔を持つ玉のことを指します。 古代中国では、璧は日月を象徴する祭器として、祭礼用の玉器のうち最も重要なものと…
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故宮博物院 玉冊 北宋真宗大中祥符元年 の説明と「敬天法祖」「以德配天」とは
以下は故宮博物院の北宋玉冊の説明文の和訳です。 玉冊は、古代の書写に用いられた竹簡を模した玉の冊子です。この玉冊は、北宋真宗が大中祥符元年(1008年)に泰山の…
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ミーユエ23話 張儀の巧妙な騙し討ち – 戦国時代最大の外交詐欺事件
言葉の錯覚が引き起こした歴史的大騙し 戦国時代、秦の宰相張儀が仕掛けた外交詐欺は、 中国史上最も巧妙な騙し討ちの一つとして語り継がれています。 この事件は、言葉…
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ミーユエ10・11話 張儀の心理戦略:嫉妬を利用した魏美人悲劇と合従同盟の破綻
はじめに:合従策という壮大な構想 中国戦国時代(紀元前5世紀~紀元前3世紀)、急速に力をつける秦国に対抗するため、 蘇秦という戦略家が「合従」という画期的な構想…
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大宋宮詞47話 封禅(ほうぜん)の儀で使われた玉冊が台北の故宮博物院にあった
封禅(ほうぜん)の儀を執り行うため、趙恒(ちょうこう)ら一行は泰山(たいざん)に到着します。 封禅の儀式で使われた玉冊が台北の故宮博物院にありました。 宋 真…
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ドラマ『ミーユエ』に見る秦恵文王(在位337-311年)の外交戦略と後宮政治 合従連衡とは
秦恵文王の外交戦略と後宮政治 婚姻外交に見る戦国時代の国際関係 戦国時代の秦国において、恵文王の治世は外交戦略の転換点となった時代でした。 その変化は、王の後宮…
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「執」という字に込められた想い – 蘇義簡の最期に見る人生の意味 大宋宮詞59話
法と忠義の狭間で 蘇義簡は将来の宋のため、法に基づいた処刑を自ら望んでいた。 彼の命を救おうと劉娥(皇太后)は必死に手段を探したが、有効な方法は見つからなかった…
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ミーユエ19話 夫人たちが体現する古代中国の興亡史
中国の歴史ドラマ『ミーユエ』の19話では、秦の後宮を舞台に複雑な政治劇が展開されます。 この回では、黄河流域の各国から送られてきた夫人たちが登場し、 それぞれの…
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古代中国の神秘的な図案「河図」「洛書」- 瑞祥のシンボル ドラマ大宋宮詞52話
古代中国において、天からの吉兆を示すシンボルとして崇められた「河図」と「洛書」。 これらは単なる図案ではなく、 宇宙の真理を表現した神聖な象徴として、 皇帝や為…
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寿康公主と及笄jí jī(きゅうけい)の礼:大宋宮詞44話
中国の歴史ドラマ『大宋宮詞』第44話で描かれた寿康公主と耶律宗願の恋愛エピソードは、 実は創作だったということをご存知でしょうか。 今回は、このドラマのエピソー…
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中国時代劇「ミーユエ」から読み解く古代の病気 – 秦王嬴駟の死因をツツガムシ病から考察する
はじめに 中国の宮廷ドラマ「ミーユエ」は、戦国時代の秦国を舞台にした歴史大河ドラマです。 この作品を医学的視点で見ると、現代の知識では説明可能な病気が描かれてい…
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冒頓単于の帝国と漢の逆襲 – 古代シルクロードの始まり
中華統一から分裂へ – 北方遊牧民の台頭 紀元前221年、秦の始皇帝が中国統一を成し遂げたとき、北方の匈奴は秦の強大な軍事力に押されていました。 し…