中国ドラマ
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屈原『離騒』に込められた雍正帝の理想 – 皇帝の真の信念 宮廷女官若曦
『宮廷女官若曦』では、屈原『離騒』の詩を借りて、 作者が思うところの雍正帝の信念が語られています 時の重圧と理想への焦燥 恐年岁之不吾与 歳月が私を待たないのを…
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「牡丹亭」に託された嘆き ー 後宮女性と皇子たちの決定的な違い
蒙古塞外での遠征を終えた宴席で、若曦が静かにつぶやいた「牡丹亭」の一節。この古典の詩句は、後宮に生きる女性の宿命と、宮廷で活躍する皇子たちとの間にある深い溝を浮…
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若曦 最後の手紙の出典・解説と意訳 互いに想い合いながら運命に裂かれて
若曦最終章 若曦は、雍正帝に手紙を書きます。 しかし雍正帝からは何の便りもありません。 彼は会ってくれない 、私を許してないんだわ。 最後にひと目会うことすら拒…
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劉娥皇后と張徳林の謎:男尊女卑社会が生んだスキャンダラスな物語 開封府-北宋を包む青い天
中国の歴史ドラマでしばしば登場する「張徳林」という人物。視聴者の中には「この人は本当に存在したのだろうか?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は張徳林は架空の人物…
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『少年志』 三国志The secret of Three kingdoms 主題歌 日本語解説と中国語歌詞ピンイン
『少年志』とは “少年志 “は、テレビドラマ『三国志The Secret of Three kingdoms』の主題歌・エンディング曲…
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嵆康(けいこう)jī kāng とは 第十三皇子と若㬢が堅い友情で結ばれるきっかけとなる人物
「嵆康 の信奉者」 第十三皇子に若㬢が聞きます。 「あなたも嵆康 の信奉者?」 「当然だ 彼は古くからの儀礼に縛られなかった 君の言う“幸福になる権利”を求めて…
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既来之,则安之 「ここに来たからには、落ち着け」- 古典から現代への言葉の旅 宮廷女官若義
既来之,则安之 jì lái zhī , zé ān zhī 「夢に迷い込んでしまって 現実に戻りたいのに目が覚めないのです」 宮廷女官若義のこの切ない訴えに対…
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木强则折 「木強ければ壊れる」若㬢と第四皇子の運命的な出会い ~老子の教え宮廷女官若㬢
再び馬の前に飛び出す若㬢 現代社会への帰還を願う若㬢は、またしても第四皇子の愛馬の前に身を投げ出してしまいます。生きるために死を選ぼうとする、この矛盾した行動の…
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君子 危うきに近寄らず 君子不立危墙之下 三国機密
ことわざの意味と由来 「君子不立危墙之下(君子は危うきに近寄らず)jūn zǐ bù lì wēi qiáng zhī xià」は、中国古典文学の名作『孟子』に…
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独孤信の史実
独孤信とは 独孤信(503〜557)、。鲜卑族。 西魏から北周にかけての名将であり、八柱の一人である。 多くの戦いで成功を収めた。孝武帝が長安に逃亡した際の従軍…
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独孤般若(ドッコハンニャ)と宇文護 – ドラマと史実の狭間で
はじめに 中国の歴史ドラマを見ていると、 しばしば史実とフィクションが絶妙に織り交ぜられた物語に出会います。 今回取り上げる独孤般若(どっこはんにゃ)と宇文護(…
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「兵は神速を貴ぶ」- 孫子兵法と郭嘉の智謀に学ぶスピードの重要性
はじめに 「兵は神速を貴ぶ」(へいはしんそくをたっとぶ)という言葉が、中国歴史ドラマ「三国機密」でつかわれていました。これは古代中国の兵法書『孫子』に由来する戦…