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封禅の儀とは 古代中国では天地の神を祀ることのできるのは皇帝のみ

古代中国祭祀の階級区別

古代中国では、祭祀には厳格な階級の区別がありました。

天の神や地の神は天子のみが祭祀することができました。

诸侯大夫は山川を祭祀することが許されました。

庶民は自分の祖先のみを祭ることができました。

封禅の儀とは

封禅の『封』とは天を祭り、

『禅』は地を祭ると言う意味です。

封禅の儀は中国の古代の帝たちが太平の世に天地を祭るための大きな儀式でした。

古くは伝説の夏王朝から商王朝、殷王朝までの三大の王朝に渡って封禅の伝説は残されています。

封禅の儀の行われる場所

昔の人々は数ある山の中で泰山が最高であると考えていました。

神話時代から人間の帝王がこの泰山へ行き天帝を祭り、天命を受けたと言います。

泰山は山東省の泰安市にあり、高さは1,545mで最も高い峰は玉皇頂と呼ばれており、封禅の儀はここで行われます。

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封禅の儀を行うとき

封禅の儀は古代の帝王の最高の典礼で、王朝や代が変わる時、

長期にわたる反乱が収まり天下太平が訪れたときに行いました。

この時、天地に偉大なる功業を報告し、同時に天命を授かり世を治めることができます。

「天命」とは

「天命」とは、君主の権力は「天」から授けられるというものです。

固定的なものではなく、徳のある者だけが天命を受け、徳を失えば、天命も失うという考え方です。

易姓革命と呼ばれて、王朝の交代の正当性の根拠とされました。

日本にはその考え方は導入されませんでした。

玉冊とは

玉冊は、古代の書写に用いられた竹簡を模した玉の冊子です。

玉冊に偉大な功業を書き留め天地に報告するため封禅の儀に使用しました。

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