さおりん
-
鉞(ユエ)斧から軍事権のシンボルへ
古代中国において、武器は単なる戦闘の道具ではありませんでした。 特に「鉞(ユエ)」と呼ばれる斧型の武器は、実戦での使用から儀式の象徴へと変遷し、 最終的には皇帝…
-
玉圭・璧・鉞——権力を「持てる形」にした、古代中国の玉器
この記事は、「[鼎の軽重を問う]」の双子の一本です。天命が鼎という金属の塊になったように、古代中国の人々は、統治する権利・天を祀る権利・軍を動かす権利という、目…
-
呂不韋と始皇帝の対立——「仲父」はなぜ「政敵」になり、毒をあおったのか
これは「[呂不韋——奇貨居くべし・商人から丞相へ]」(隆盛編)の**続き=失脚編**です。趙の人質だった政(のちの始皇帝)を王に押し上げ、「仲父(ちゅうふ=第二…
-
諡号とは——皇帝たちに死後に下された、一文字の「通知表」
> ※この記事は、このブログのあちこちに顔を出してきた「諡号(しごう)」という制度を、まとめて解説する背骨の一篇です。劉協の「献」、楚懐王の「懐」、乾隆帝…
-
国の利器は 以て人に示すべからず:「国之利器、不可以示人」が現代に問いかけるもの
中国の歴史ドラマ『三国機密』では、曹操の知恵として数々の格言が語られています。 その中でも特に印象的なのが「国之利器、不可以示人」 (国の利器は、以て人に示すべ…
-
『詩経』蒹葭 現代語訳と解説|「所謂伊人、在水一方」が描く2500年前の恋心
「所謂伊人、在水一方(想い人は、水の向こうに)」――この一節を、どこかで耳にしたことはないでしょうか。中国ドラマや歌の歌詞にもしばしば顔を出すこの言葉は、今から…
-
【混同注意】もう一人の孟嬴公主―春秋時代、美貌が招いた悲劇の生涯
同じ名前、違う時代、異なる運命 「孟嬴」という名前を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? 中国ドラマ『ミーユエ』に登場する戦国時代の孟嬴? 実は、それより約2…
-
秦の貨幣改革——始皇帝は“お金”で天下を支配した(半両銭と「世は金で動く」)
> ※「[尉繚]」は、こう言い切った人でした——世の中は、天命ではなく、金で動く、と。じつは、その言葉を“国家規模”でやってのけたのが、始皇帝の貨幣改革で…
-
九鼎——鍋に宿り、鍋とともに沈んだ天命
九鼎という、二千年語り継がれた天命のシンボルを、秦は文字どおり物理的に奪い、王が持ち上げようとして死に、最後はそれを川に沈めてしまう。天命という目…
-
「戦わずして勝つ」孫子Sun Tzuの真髄──秦が天下統一を成し遂げた理由
「百戦百勝は善の善なる者に非ず。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」 百回戦って百回勝つことは最善ではなく、戦わずに敵を降伏させることこそが最善だ 孫…
-
呂不韋——「奇貨居くべし」、王子さえ買った商人の栄光と破滅【コウラン伝】
「[布銭]」の記事で、古代では人間に値段がついていた、という話をしました。それを究極まで突き詰めた男がいます。穀物も、真珠も、人材も、そしてついには一人の“王子…
-
秦の魏冉Wèi Rǎnはなぜ失脚したのか?権力の絶頂から転落した宰相の栄枯盛衰
秦の歴史を動かした外戚・魏冉 戦国時代の秦において、4度も宰相の座に就いた男がいました。その名は魏冉(ぎぜん)。秦の宣太后の弟であり、昭襄王の母方の叔父という外…