2023年
-
三国機密 荀彧の死の真相――曹操に疑われた知略の臣の末路
はじめに 三国志の中でも特に心を打つ場面の一つが、曹操と荀彧の決別である。長年の盟友であり、曹操の天下統一事業を支え続けてきた荀彧が、最終的に主君と袂を分かつこ…
-
天地不仁——老子の冷徹と、乱世の現実主義【三国機密・司馬懿と楊平】
> ※この記事は、「[漢献帝劉協]」の生涯に流れていた「仁は、乱世に勝てるのか」という問いを、正面から取り出した一篇です。ドラマ『三国機密』の、ある問答か…
-
「私にはお金が好きという病気があってね。」劉平のお茶目なジョークは『孟子』から
さりげない一言に込められた深い教養 「私にはお金が好きという病気があってね」 市場で野菜を値切る楊平のこの軽やかな一言。一見すると自嘲的な冗談に聞こえるこの言葉…
-
『満月』ミーユエ 王朝を照らす月(芈月伝)主題歌の意味と歌詞|宣太后の孤独を照らす片頭曲
ドラマ『芈月伝(ミーユエ ~王朝を照らす月~)』が始まると、まず流れてくるのがこの《満月(Mǎn Yuè)》です。古箏や排簫の音色に乗せて、悲しみと温かさが同居…
-
皇后の巧妙な後宮戦略 – 「宮廷の諍い女」に見る権謀術数
甄嬛、雍正帝の寵愛を受けるも早くも後宮の暗闘に巻き込まれる 秀女選出において、雍正帝は甄嬛(シンケイ)に強い関心を示し、 自ら封号を下賜するほどの寵愛ぶりを見せ…
-
潜龍在淵とは?——『三国機密』副題に込められた、龍にならなかった皇帝・劉協
> ※「ドラマ『三国機密(Secret of Three Kingdoms)』の副題は、まさに《三国機密之潜龍在淵》。そしてこのドラマは、乾卦の龍の一生を…
-
詩経『采薇』の意味「陛下はどこに」張宇の慟哭 【三国機密】
> ※この記事は、ドラマ『三国志Secret of Three Kingdoms(三国機密)』の、ある慟哭の場面についてです。老宦官・張宇(ちょうう)が、…
-
「終南山」王維 康熙帝第4皇子の皇位を奪う決意を表す詩であるとともにヒロインの自己探究の過程を表す 宮廷女官若曦
「行きては至る。水極まる所。座して見る。雲起こる時」 「行到水窮処、坐看雲起時」とは、唐の詩人である王維の「終南山」詩の中の句です。 この詩句は、最初、第4皇子…
-
康熙帝の第8皇子の純粋な愛の詩 《鹊桥仙》七夕を詠った詩 宮廷女官若曦
康熙帝の第8皇子からのラブレター 康熙帝の第8皇子は、日頃会えなくなってしまった主人公のルオシーにあてて文を送ります。 これは旧暦の7月7日を詠んだ宋代詩人秦观…
-
皓鑭伝のエンディング曲「化羽」に込められた子楚との愛と運命
中国ドラマのオープニング曲とエンディング曲は、ドラマの核心部分です。今回は、歴史ドラマ『皓鑭伝』のエンディング曲「化羽」を通して、主人公皓鑭(こうらん)と子楚と…
-
曹操10勝袁紹10敗 郭嘉が仕掛けた中国語音韻の秘密
郭嘉の十勝論:曹操が袁紹に勝る十の理由 はじめに 西暦200年、中国史上最も有名な戦いの一つである官渡の戦いを前に、曹操軍の天才軍師・郭嘉は驚くべき分析を披露し…
-
沈眉荘と菊:香りを抱いて孤高に死ぬ 『宮廷の諍い女』
菊に込められた心情 『宮廷の諍い女(甄嬛伝)』において、沈眉荘が皇帝に「なぜ菊が好きなのか」と問われた時、 彼女は南宋の詩人・鄭思紹の『寒菊』から一句を引用して…