三国機密に出てきた現代社会にも通じる格言
Secret of Three Kingdom三国志は、さまざまな古典の引用が出てきます
その中でも現代にも通じる格言がありました
三国機密での司馬懿の言葉
袁紹に仕えている崔琰を、崔琰ほどの人がなぜ袁紹などに仕えているのかと、
司馬懿が崔琰を揺さぶる時の言葉
国が正しければ心から仕え
そうでなければ—
志を秘めて退くものです
道は1つではありませぬ
崔様ほどの方が
なぜ騎都尉などに—
納まっているのですか
これは論語から以下の引用を使っています
邦有道 则仕 邦无道 则可卷而怀之
道あれば則ち仕え、道なければ則ち巻きてこれを懐にすべし。
道のあるときには仕え〔て才能をあらわすが〕、国家に道のないときにはくるんで隠しておけ
論語のその部分 わかりやすく
史魚と言う人は真直な人で、善悪共に一本調子で進んで行つて、何処までも貫き通そうとしました。
こう言う人は多いし、良い人だとも言われます。
でも本当にそうでしょうか。
都合のよい時は調子に乗つてどんどん進んで行くけれども、
調子が悪くなってくると、簡単にに自己を曲げるように思います。
自己を簡単に曲げるようでは自己がないと言うことではないですか
いっぽう、蘧伯玉はそこが道理にかなっていると思えば、心からつかえ、その才能を出すけれど、
道理にかなっていないと思えば、相手を批判したりしないし、自分の鋭い見識を現わさないから、
結果、人と争うようなこともなかつた。
この2人をどう考えますか
孔子の人生哲学
国家が正しい統治を行わず、社会が混乱し混迷しているとき、個人は政治から身を引くべきでしょう
暴言を吐いたら最後、自分に弊害が降りかかるから身を守る道を選ぶべきでしょう。
不適切な政治環境下では、将来社会に貢献することを念頭に、
適切な時期を待ちながら自らを守る保守的な戦略をとるべきです。
孔子は、国家が適切に統治されているのであれば、個人は表に出て国家や社会に貢献するために何かをすべきだが、
国家が適切に統治されていないのであれば、個人は後退して身を守り、
時期が来るのを待ってから行動することを選ぶべきだと考えていました。
現代社会にも通じる格言
不当な、あるいは理不尽な社会的ルールに直面したとき、
不必要な犠牲や衝突を避けるためにはどうしたらいいのか
個人が困難な状況に直面したとき、自分の主義や理想を保ちつつ、いかに自分を守るか。
丸めて受け入れることができるという事は、賢明な選択である
不利な状況に直面した場合は、まず自分自身を守ろう。
そして自分の価値観や理想を実現するための適切な時期を待とう。