ブログ
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清朝最後の日々 – 溥儀退位の舞台裏
混乱の始まり 1911年、辛亥革命の勃発により、清朝は存亡の危機を迎えていました。この機に乗じて、軍事力を握っていた袁世凱は、幼い皇帝溥儀を退位させ、自らが権力…
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婉容皇后の脱出 – 事実と歴史の間で
事実関係の整理 1931年11月10日夜、溥儀は天津を脱出し、13日に営口に到着。その後満州国へ向かいました。溥儀の出発から16日後の11月26日、婉容の脱出作…
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忘れられた忠臣 – 小平総治と清朝最後の日々
歴史の光と影 歴史は、しばしば勝者の視点から語られます。辛亥革命後の中国近代史において、革命派の孫文を支援した宮崎滔天は広く知られる一方で、清朝の大義に殉じた人…
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六義園の名前に込められた深い意味とは?〜詩経の「六義」から読み解く江戸の名園〜
東京都文京区にある六義園。 江戸時代の最高傑作と称される廻遊式築山泉水庭園として、多くの人々に愛され続けています。 しかし、この「六義園」という名前には、実は深…
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TSMCを産んだ工業技術研究院(ITRI)資料館訪問
ITRI(工業技術研究院)とは 台湾新竹に、技術研究開発を通じて、産業を発展させ、経済的価値を創造するという使命を持ったITRI(工業技術研究院)があります。 …
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牧誓とは 牧野の戦いの前の宣誓 戈を掲げ、盾を並べ、槍を立てよ。私は誓いを宣言する。
牧誓とは 紀元前1066年2月、周の武王は300台の戦車、3000人の戦士、4万人以上の甲冑師、4000台の家臣の戦車を率いて黄河を渡り、殷王朝軍と対決した。 …
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失われた家を買い戻し、本を著して名を高めた究極の孝行 ~茶業王・姜阿新と娘婿の感動物語~
はじめに 台湾の人気テレビドラマ「茶金」は、 実在の実業家・姜阿新(きょうあしん)の生涯を描いた作品です。 しかし、この物語の真の感動は、 茶業王として栄華を極…
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「止」の字の考察 「止」を使った文字「武」「正」そして『止戈为武』
『止』の元々の意味は足の指 止の原義は「足の指」であります。 漢書・刑法志には「左止斬首」という言葉があり、これは左足を切り落とすという意味です 『止』は停止す…
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茶金(ゴールデンリーフ)の舞台「姜阿新洋楼」に行ってきた
姜阿新とは 茶金(ゴールデンリーフ)は実在の実業家、姜阿新をモデルに描かれました 姜阿新(きょう あしん、1903-1956)は、台湾の実業家で、特に茶業界で大…
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「以德配天」とは 君主はただ神に仕えるだけでなく徳を持てという事
「以德配天」とは 西周時代の神権政治の学説。 君主の権力は「天」から授けられる。 これは「天命」とも言われますが、 固定的なものではなく、徳のある者だけが天命を…
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戈を止めるを武と為す 楚の荘王「武の七徳」を説く
「武」本来の意味は武器を持って前進する 「武」は「戈」と「止」を組み合わせた会意文字です。 「止」は、殷代の甲骨文字では足の爪先です。 すなわち「歩くこと」を表…
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《鹊桥仙》(かささぎ橋の詩)を大胆に意訳して、ラブレターを書いてみた
鹊桥què qiáoとは カササギの橋. 七夕の夜,牽牛と織女の再会のため,カササギが天の川にかけるという橋の名. 転じて、男女の仲の橋渡しをするもの かささ…